2015/9/18-23【裏銀座+笠ケ岳 縦走⑤】テント泊5日間の山ごはん記録
テント泊縦走でけっこうな割合で頭を悩ませるのはごはんのことだと思います。小屋で食べるのもありですが、自分で考えて作戦練って山登りするのも結構楽しいものです。
できるだけ軽く、手早く作れて、栄養があって、衛生管理しやすいもの。あ、できれば美味しくいただきたい。なかなかメニューを考えるのは骨の折れる作業ですが、ここを怠ると楽しい山登りができなくなる可能性も高いので、頑張りどころですかね!┌(┌^o^)┐
5日間の縦走で必要な栄養を考えた献立。
今回の大縦走で気をつけた事の1つは「食」でした。普段から山ごはんのメニューはそれなりに考えてはいましたが、今回は長期縦走ということで1日3回の食事だけでは摂取しきれないものは、行動食や夜間のお楽しみタイムなどで補えるように工夫しました(´・ω・)
話は戻りますが、いくら栄養バランスを考えてレシピを考えると言っても、何でもかんでも持っては行けないため、日常的に料理で使っていて山に持っていきたい物がある!だけど山向きでなく持って行けなーーーい!(; ・`д・´)と頭を悩ませた結果、代用できる物を幾つか見つけましたので、これから大縦走を計画していたり、山ごはんに最近はまっているという方など参考にしてもらえるかと思います。 ちなみに、ぽんさん55L、ぽん助65Lザックに分担してパッキングします。ほとんどの重い荷物はぽんさんのザックに入れてもらいました。やはりダントツで重さがあったのは水と食料。水は事前に地図で水場があることを事前に確認し、計画的に確保できるようにしました(‘ω’)ノ
裏銀座+笠ヶ岳の大縦走山記録については、こちらをどうぞ(*’▽’↓
- 5日間の縦走で必要な栄養を考えた献立。
それでは、5日間の山ごはんの紹介です。
9/18 1日目 七倉ダム~烏帽子小屋
昼ごはん:オニギリ・味噌汁 甘酒さん
お昼ごろには烏帽子小屋に到着し、テント設営し一休み。初日お昼は買ってきたおにぎりさんと味噌汁です。
食後に一杯。下界ではまだ夏の気候ですが、山の上に来ると結構冷えるものです。お汁粉や甘酒は糖分が多く含まれているので即効性のエネルギー源になります。ショウガは持続性はないものの体を温めてくれるのでおススメ。
夜ごはん:味噌漬け豚肉焼き、野菜ソテー、味噌汁
調理時間:約15分
[材料] ・味噌漬け豚肉 ・パプリカ ・ナス ・マッシュルーム ・味噌汁 ・α米
初日だったので、真空パックされた豚肉を夜ごはんにしました。冷所保存のものは初日の夜まではメニューに使えます。山で体調不良(食中毒など)になると最悪なので、これらを回避しながら献立を考えます。
野菜は軽いものをチョイス。 こんな感じで短冊切りにすると、火の通りも早くしかも食べやすいです。
豚肉、パプリカにはビタミンが豊富(‘ω’)ですし、きのこに含まれる食物繊維で腸内環境を整えます。味噌汁にはアミノ酸がありますので、疲労回復にもってこい(*’▽’)。初日は気合を入れて食べます、笑
夜ごはん食べてゆっくりした後は、レモネードとソイジョイを摂取します。不足しがちなビタミン群とミネラルは間食で補います。
9/19 2日目 この日の行動時間は10時間( ゚Д゚) 烏帽子岳~双六山荘
朝ごはん:豚骨味噌味オクラ海苔うどん、フルーツグラノーラ+スキムミルク
調理時間:約10分
[材料] ・鍋用乾麺(うどん)←5分煮立たせることで完成するので便利。 ・とんこつ味のキューブ ・乾燥野菜(無印良品のうどんセットに入っていたものを使用)
炭水化物はゆっくりエネルギーに変換するので、朝の食事はうどんやごはんなどが良さそう。乾燥野菜は無印良品のうどんセットの中の感想野菜とオクラ海苔を使用。味付けはキューブです。調理時間7、8分です。調理時間短縮にこのうどんは使えます!
昼ごはん醤油砂糖餅
調理時間:約10分
[材料] ・切り餅 ・グラニュー糖 ・醤油 ・水
お餅は腹持ちもいいし遅延型エネルギー源でもあるし山には良いアイテムだなぁと思いました。ただ、ちょと重いのが玉に傷。水を使用し煮てしまうと片付けが大変ですので注意、笑 冬にはおしるこに入れて食べると最高においしいです。
夜ごはん:野菜もりもりコンビーフハッシュ入りドライカレー
調理時間:約15分
[材料] ・ミックスビーンズ ・コンビーフハッシュ ・カレールー(粉末) ・黒糖 ・マッシュルーム ・ナス ・パプリカ
野菜は初日の夜に使ったものの残りの半分を使用。切り方を変えて今度は小さめのブロックに切ります。ドライカレーなので、小さめが食べやすい。
やはり、カレーは食が進みます。初日の野菜の半分を2日目に入れて、ミックスビーンズを投入。豆はタンパク質豊富です。コンビーフハッシュも入れて栄養価を高めます。もりもり食べられる絶品です。カレーのルーは粉末状のものを使いました。溶けやすいので調理時間短縮できます。野菜を切ってあとは混ぜる丈なので簡単調理です。あ、黒糖も入れるとコクがアップします。 夜のお楽しみはチータラとホットミルクです。
チーズは栄養価が高いので、山では積極的に摂取。
9/20 3日目 双六山荘~三俣蓮華
この日は予定変更し表銀座方面ではなく笠ヶ岳方面へ移動。行動時間は3時間程度のゆっくり稜線歩きでした。
朝ごはん:乾燥野菜入り煮込みうどん醤油味
調理時間:約7~8分 2日目の朝ごはんの味違いです。
昼ごはん:汁少なめ わかめラーメン
調理時間:5分
[材料] ・塩ラーメン(インスタント) ・乾燥わかめ
水の分量を間違えて汁が少なくなりましたが、ぽんさんは汁が少なくても塩分取れておいしいよ(ほんとにーー?笑)~と言ってくれました、笑 美味しかったかどうかは別として、山ではお水は貴重ですし、捨てる場所がないので、調理の際は捨て汁のことも考えて調理が必要ですね。
夜ごはん:ミートボロネーゼパスタオリーブをのせて、コーンクリームスープ
調理時間:約20分
[材料] ・パスタ ・レトルトのミートソース ・オリーブミックス ・水
パスタの量は300gをもっていきましたが、多かったです、笑 多すぎた分は昆布と混ぜて和風に。実はこのパスタとミートソースが重かったんです、実は。ポンさん頑張って運んでくれました。オリーブを乗せることでうまみが一段と上がります。
夜のお楽しみはソイジョイとホットミルク。毎日飽きるようですが、これもこの大縦走を無事に終えるための栄養補給です。
9/21 4日目 三俣蓮華~笠ヶ岳
朝ごはん:かぼちゃスープ、ソイジョイ2本づつ
早めに目的地である笠ヶ岳に到着したかったので、簡単に済ませます。(歩きながら行動食で補いました)
計画通りお昼には到着できました。山頂焼きそば最高です( *´艸`)
昼ごはん:マッシュルーム焼きそば、味噌汁、食後にきなこ餅
調理時間:約10分
[材料] ・乾麺の焼きそば ・マッシュルーム ・味噌汁 ・デザートにきな粉餅 きな粉と切り餅 乾麺の焼きそばは軽くて調理後水も捨てないので、便利です(*’▽’) マッシュルームを入れて、一工夫。
雲の上で焼きそば!乾麺焼きそばなのでとっても調理が簡単です。焼きそばのにおいも食欲をそそりますよね。焼きそば麺だけでは物足りないのでマッシュルームを入れましたが、意外においしかったです。
餅は焼くか煮るか”(-“”-)”、、、焼いた方が断然に後片付けが楽です、笑 ちょっと時間はかかりますが、フライパンでも十分に膨らむことが実証されました、笑 焼きあがったら、きなこと砂糖をつけていただきます^^
夜ごはん:マーボー春雨、白米、味噌汁
調理時間:約15分
[材料] ・マーボー春雨 ・α米 ・水
持ち運ぶのに軽くて調理が簡単、そしてこのにおいに食欲増進するマーボーちゃんです。どこかの雑誌で最近の山ごはんの定番マーボー春雨とあったので、マネしました、笑
夜のお楽しみは大量に余った行動食の片付けとホットミルクです(´・ω・)
9/22 5日目 笠ヶ岳~ゴール地点の新穂高
朝:暗闇の早朝出発のためソイジョイとスープのみ摂取。
あとがき。
足りない頭で頑張ってひねり出した北アルプス縦走5日間での山ごはんでした。 ぽん助は、この大縦走以前の経験値といったら、大したものはなく手探りで献立作成し悪戦苦闘しましたが、これだけの縦走に耐えることができる食事といった点では成功だったように思いました。 献立を考えるのは骨が折れる作業ですが、しっかり計画することで体力維持しながら楽しく山登りができると信じています。また、主食で補いきれない不足しがちな野菜や果物類のビタミンやミネラルはナッツやレモネードなどで間食し積極的に補うことが大切と感じました! 大冒険には元気が必要ですから、食事はしっかり考えたいと改めて思いました(^^)
以下参考になればと思います♫
★行動食として積極的に摂取したもの★
・ナッツ類(ミネラル群)
・チータラ(エネルギー)
・カムカムレモン(ビタミン群)
・くらし昆布(アミノ酸系)
・ポカリスエット(10L作れる分の粉をもっていき、無くなり次第作っていました。激甘がおいしく感じた山の上。)
・羊羹(小豆はエネルギー変換が早いらしく、行動食には最適です)
・ドライフルーツ(ビタミン・ミネラル群)
・レモネード(各ごはんのあとのお楽しみのあとに摂取。ビタミンも積極的に摂取します。)
・スキムミルク(これは夜のお楽しみ時間に砂糖を加えてホットミルクとして飲みました。ぽん助お気に入り。気持ちがほっとします。) 補助的に活躍
・アミノバイタルゼリー(即効性があります、ぽん助は1日1本何かの時にと思い重いけれど持っていきました、笑)
・アミノバイタル粉末(正直あまりいい味はしませんでしたが、疲労予防に使用したことでずいぶん助かったと思います。)
・イブ(痛み止めは役に立ちました、笑 重たすぎるザックで肩と腰がおかしくなったときはお世話になりました、笑)
この縦走で使った道具
スノーピーク(snow peak) SPテーブルウェアプレート L TW034 snowpeakのプレート
汁ものには使えませんが大活躍でした。
自作のカッティングボードです、笑 軽量化です。プレートのサイズに合わせて切ってあります。 何気に使えるのが、ランチョンマットです。
こんな風に野菜を切ります。 使用済みの食器などはウェットティッシュできれいにします。基本的に水は使えないのでアルコール除菌のウェットティッシュは必需品でした(^_-)
スノーピーク(snow peak) ワッパー武器II SCT-002 (パープル、グレー、グリーンの全3色 色選択不可)
カトラリーです。
PRIMUS(プリムス) GAS CARTRIDGE ハイパワーガス(小) IP-250T [HTRC 2.1]
ガスは念のため2つ持っていきましたが、小さいガス2つで十分でした。火は2つあると調理時間短縮できるので便利です。 ノーマルガスより少し高いですが、ハイパワーガスを持って行きました。
2つあると、調理用のフライパンと、お湯を沸かす用のコッヘルの2つで不便なく調理できました。
スノーピーク(snow peak) トレック 1400 SCS-009
コッヘルは軽くてすぐに沸きやすいこれを。
片手鍋の名前を完全に忘れました、笑 軽くて焦げ付きにくくてかなり重宝しております。
写真右のやつ。
以上が、今回の山行で持っていった道具です。
軽くて丈夫で使い勝手が良いものは山に合いますよね。既製品だけでなく、色々試してみるもの楽しいなぁって思ったぽんすけなのでした。
また、いつか、大冒険に出かけてみたいなぁ。。。
おわり。