ぽんさんぽんすけの日常、時々登山

育児や生活、山登り、趣味(DIY・家庭菜園)のことなどの備忘録です。

切迫早産で入院、出産までの12日間のはなし。

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生後2日目の息子くん。2312gと小さめでした。

こんにちは!
息子くんはすっかり大きくなり、先日1歳6か月になりました。
ママ期到来中で、ぽんさん(パパ)が少ししょんぼりしております。

果てしなく前の話のように感じる産前の話。
今となっては懐かしい~ですが、産まれてくる前は不安でいっぱいだったなぁ、なんて思います。


前回、切迫早産になって入院した話を書いてみたのですが、運ばれてからの入院生活についても記憶があるうちに書いておきたいと思います。

ともあれ、無事に産まれてきてくれて、元気に育ってくれていることに感謝し毎日を過ごしております。


点滴投与が始まり、室内安静の生活。点滴の副症状がとてつもなく辛かった出産前までの12日間の入院生活でした。




切迫早産で入院する

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35週2日。入院9日目は副症状から解放されて元気です。

診断名は切迫早産。自分ではこんなことになるとは思ってもいませんでした。

MFICUのある病院へ転送され、病院に到着したと同時くらいに医師からの説明があり、同意書を記入し、点滴が始まります。とてつもなく辛い副症状に5日間耐えて、ぽこさんが産まれてくるまで7日間の合計12日間の入院生活。実際には出産後5日間も入院したので出産後も合わせると17日間。

数字にしてみれば短いですが、実際はもっと長く感じました〜。

何事もそうですが、当事者になってみないとわからないことはたくさんあるなぁと改めて感じました。妊娠・出産は当たり前に順調にいくという保証はどこにもなくて、入院となってみるとそれこそ不安しかなかったです。妊娠も出産も初めてだし、それに加えて切迫早産になり緊急入院。経験したことないことだらけですから不安になるのは当たり前といえば当たり前かなと。

私は考えすぎてもネガティブになっていく一方だったので、違うことをして気を紛らわしてました。副症状が強く出ていた時はそれどころじゃなかったですけど、余裕ができてきたら編み物したり、本読んだり、正月番組観たり、笑

治療や生活について思い出しながら記録に残していこうと思います。


治療について

基本的には室内安静で、シャワーは希望があれば毎日可でした。病室からは歩行はできないので車いすの移動。人生初の車いす!いつもは自分が介助しているほうだったので、新鮮でした、笑 MFICUで個室でしたので、トイレや歯磨きは自分で自由に使うことができました。これはストレスなく過ごせたのでうれしかった点です。

点滴についてはすでに前医から投与中のリドトリンを継続しており、それに加えてマグセントというものが始まりました。これらはなぜ投与するのかと言いますと、双方とも陣痛が起こってしまえばもうそれは止めることができないが、陣痛が起こらないように子宮収縮を抑制するもの、だそうです。

これらの点滴での副症状で一番辛かったのが、頭痛とそれに伴う吐き気、動悸でした。副症状が出始めたのは点滴開始して24時間後くらいだったように思います。
点滴5日目くらいには徐々に体が慣れたようでしたが、慣れるまでは手足のむくみと熱感、痺れも強く出ていて物を掴むのも辛かった~。

入院日が12月31だったので、THEお正月!ということで、家族が来てくれておせちを持ってくれたのはいいけれど、とてもじゃないけど食べる気がしなくて泣く泣く持って買ってもらったのは忘れられません、笑 

結局、入院して36週を目指して点滴を継続していましたが、お腹の張りが強くなったりで点滴の量が徐々に増えていきました。最終的に両方の点滴の最大投与量まで上げましたが、35週4日の夕方に陣痛がきてしまったのでそのまま出産という形となりました。私の場合、出産の方向になったので点滴をオフしてから2時間でスーーーッポンと出産。2320gと低出生体重児でしたが、今はモリモリ大暴走男子に育っております、笑 

ちなみにですが、頭痛と頭痛に伴う吐き気に対する対処法として、担当医が提案してくれた漢方が私には合いました。カロナールも使ったりもしましたが、呉茱萸湯(ゴシュユトウ)という漢方が効いたので、産後も頭痛があると使ったりしています。私はもともと片頭痛持ちで、頭痛と吐き気が酷くなると丸一日以上暗闇で安静を余儀なくされるタイプです。なので、もし私みたいな人がいれば漢方も視野にいれて担当医に相談してみてもいいかもしれません^^

入院生活の楽しみ

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手縫いの帽子。かぎ針で作りました。


入院中の楽しみと言ったら、ヒルナンデスを見ること、、、笑

入院するまでは日中は普通に働いていたので、ヒルナンデスが放送されている時間帯に家にいることが休日でない限りなかったので、ヒルナンデスが平和な番組だった(ニュース番組は心を痛めるようなものを目にしたくなかったのでみませんでした)ので、毎日観てました、笑

MFICUの入院で個室ということもあり、テレビはイヤホンなしでもOKでしたし、食事制限もなかったので家族にお願いして食べられるもの、好きなもの食べてました。(点滴の副症状が治まるまでは何も口にできなかったし臭いもだめでしたが。)


あ、あと活字は良くないってあるみたいなんですけど、東野圭吾読んでました、笑
マスカレードホ○ルの3部作とか。印象に残っているのは、読んでいた本の最終局面が終わったと同時くらいに陣痛の始まりが来た!ことです、笑 

あとは、2日に1回のシャワー♫(毎日入っていいよって言われていたんですが、なんとなく自制してました。) この時だけ、車椅子に乗って病室の外へ出られるので、脱出してるみたいでウキウキしてました、笑 救急車で運ばれたので、病棟の概要が全くわからなかったのです。

それと、毛糸でこれから出てくるぽこさんの帽子を編んだり、、、時間を持て余しすぎて3つくらい編みました、笑

と、こんな感じでした。

点滴の副症状が落ち着いてきてからは、毎日毎日安静に過ごすことが目的なので本当は細かい作業とか活字とかテレビとか控えたほうがいいのかもでしたけど、テレビと小説と毛糸が友達って感じで楽しくやってました^^



入院中辛かったこと

まず辛かったのは点滴の副症状ですね。あ、でも、これは5日経過したくらいから体が慣れたのか、漢方(ゴシュユトウ)が効いたのか、頭痛と吐き気、胃部不快感はだいぶ治まったんです。動悸は点滴切るまでずっとありましたけど、少ながらず頭痛があったとしても、ご飯は美味しく食べることができていたのでそれだけでハッピーでした。


生活面でのストレスはそれほど大きくはなかったです。切迫早産ですから点滴で抑えているとはいえ、いつ陣痛が始まってしまうのかそこだけが常に心配で。
陣痛が始まってしまったら、止められないこと、できる限りお腹にいてほしいとずっとそればっかり思っていましたし話しかけていました。

ちなみに、医師や助産師から35週をすぎれば赤ちゃんが自力で呼吸できる機能が備わっている(前例に言えるわけではないと思いますが)ので、お母さんはおおらかな気持ちでいて!と励ましてくれたことが嬉しかったのは覚えています。

4Dエコーで念入り(?)に先生がぽこさんを診てくれて、身体の異常所見はなさそうだから、安心してくださいと言われた時も、なんだか救われました。

本来だったらば、まだまだお腹の中にいてゆっくり成長するはずが、こんなことになってしまったのは自分の責任だ、とすごく感じていたのですよね。当たり前に37週~40週お腹の中にいて産まれてくるものだと思っていたので、そうではないこと、それは当たり前じゃないんだということ、切々と体感しました。

点滴の副症状も辛かったですが、自分の体とか点滴の副症状とか、そんなのは二の次で、赤ちゃんができるだけお腹の中にいてもらえさえすればなんでもいいと思っていたのが正直なところでした。



入院中のスケジュール的なこと

毎日だいたい定時(6時・11~14時の間・18時))に助産師が部屋に来てくれて母体と赤ちゃんのバイタルサインチェック。入院中も出産するまでは妊婦健診があるので、担当の方が来てくれて定期的に健診があります。
MFICUというだけあって、しっかり管理されている感がありましたけど、スタッフの方がみなさんいい人ばかりで対人関係でストレスを感じたことはありませんでしたね。
医師も平日は毎日「どうですか?」って顔を出してくれていました。

私の場合はシャワーも毎日OK、室内歩行可でした。でも、なんだかシャワーは2日に1回にしていました。動くとお腹が張ってたので念のため。
シャワー室は病棟にあって、行くときは車椅子なのですが、この時が一番入院生活のなかでワクワクする時間でした、笑 なんでかと言いますと、救急車で運ばれたので、自分がどんな場所に入院しているのかさっぱりな状況だったので、自室から外に出られる喜びみたいなものがあったわけでして、笑 


まとめ

切迫早産での入院は突然の出来事で、もちろん初めてのことだらけで戸惑いや不安でいっぱいでした。入院中に一番気がかりなのはやはり子供のことでしたが、それと同じくらい点滴の副症状が強い時期は辛くて心が折れそうにもなりました。私の場合は5日くらい経過すると体が慣れてきて、副症状が3/10程度になったことは救いでした。

初めてのことだらけでしたけど、入院中も自分なりに楽しみを見つけてのんびり過ごすしてストレスを少しでも軽減できたので良かったかなと思います。

点滴の副症状で戦っている方がいたら、主治医に相談したり、もしかすると私みたいに数日たつと体が慣れてきたりするかもしれないので、希望をもって治療に臨んでもらいたいと思います。




あとがき

入院中は自分ひとりの体ではない!ということもあったので毎日毎日できれば正期産までおなかの中にいておくれよってずっと話しかけたりしてましたが、出てきてしまう時は出てきてしまうんだなぁっと思いました。
私の場合はほんの数日の話でしたが、これが何月も入院生活送っているママさんはほんとにすごいと思います。母親ってすごいな、ほんとにそう思います。

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1歳6か月の息子くん。面白い格好で寝るのがツボです。

今、息子くんは元気印満点で、ご飯モリモリ食べすぎて成長曲線を上に向かってグングン伸びています、笑 35週で産まれたことに対して、産後1~2か月は自分のことを責めてましたが、そんなこと考える必要なかったと今はきっぱり言い切れます。きっと産後のホルモンバランスが崩れていたせいもあったと思いますが。

今、まさに入院中で踏ん張っているママさんたちにエールを送りたいと思います!!
そして、子育てしている全ての人たちにも自分にもエールを送りたいです^^



おわり