ぽんさんぽんすけの日常、時々登山

育児や生活、山登り、趣味(DIY・家庭菜園)のことなどの備忘録です。

2017/8 南八ヶ岳の果てで高山植物を愛でる稜線歩き@編笠山&権現岳

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こんにちは、ぽんさん&ぽん助です('ω')

「今年の夏は、天気が何かおかしい~!」って、一年おきに天気が悪い年が交互にきている気がする今日この頃。たしか、一昨年も「週末になると天気が悪くなる!!」って言っていた気がする。

 

8月下旬、私たちは南八ヶ岳の端っこにいました。そうです、編笠山権現岳に登ってきたのです。地図上で言ったら八ヶ岳の端っこで有名どころの赤岳・硫黄などに比べてると派手さもないようなこのお山。そのせいか、この日は登山客は少なく八ヶ岳だというのに静かな山歩きができました。

夏の高山というだけあり、高山植物がとっても美しく咲いておりました。しかしながら、険峻な権現岳手前の山の表情はなかなか鋭いものがあり、標高差約1200m、歩行距離約12.3㎞を日帰り縦走するだけあって、歩きごたえももちろんありました。

高山植物はあちらこちらに群生しており、ときに、キノコも生えており山登りだけでなく花やキノコも楽しめましたよ(*´ω`)

今回も、キノコ好きの人のためのMushRoom.の記事を書いていますので、そちらも楽しんでください。高山植物に関しては種類、本編の中に登場しますのでお楽しみくださいませ(*'▽')

 

キノコ好きの方はこちらへっ!⇒MushRoom.8月のキノコ@八ヶ岳(編笠山&権現岳)

 

 

 

登山データ

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◆行程:5:40観音平駐車場→8:10編笠山(滞在30分)→9:05青年小屋(休憩20分)→10:35権現小屋(休憩40分)→11:15権現岳(滞在20分)→12:04三ツ頭→15:00観音平駐車場

◆行動時間:9時間30分(休憩含め)

◆最大標高差:約1191m

◆歩行距離:約12.3㎞

◆山頂標高:編笠山2523m、権現岳2715m f:id:ponsanponsuke:20190902180055j:plain

◆登山口までのアクセス:車 観音平駐車場 無料・トイレあり 30台くらい駐車スペースあり

百名山バッチ入手場所:青年小屋 または 権現小屋 f:id:ponsanponsuke:20190902180234j:plain

◆温泉:スパティオ小淵沢 延命の湯

 


この山域で過去に登った山はこちら(´▽`*)↓

2016/8/11八ヶ岳の主峰と天空の稜線歩き@赤岳・横岳

2016/9/10-11八ヶ岳を一望の縦走路!美女を探して噂の野天風呂へ…!@硫黄岳&天狗岳

2015/7/4-5 雨だからこそ楽しめる!苔とキノコの森林散策@北八ヶ岳


 

360度の眺望が待つ、編笠山

f:id:ponsanponsuke:20190902180331j:plain 今回の山旅の始まりは、中央道。

真夜中に出発し、4時ごろに登山口の駐車場へ到着する予定。真夜中の中央道、甲府盆地を通り過ぎるときのあの夜景は「あぁ、これからアルプス(方面)に行くんだぁ」って、毎回物思いにふけるのであります。

 

f:id:ponsanponsuke:20190902180349j:plain 今回は観音平に車を駐車し、編笠山権現岳を周回して戻ってくるルートです。

駐車場は30台くらい駐車できそうです。

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5:50

登山口に登山者届箱があります。

用紙も準備されていますので記入して山に(‘◇’)ゞ

  f:id:ponsanponsuke:20190902180445j:plain シラビソが立ち並ぶの登山道を深呼吸しながら進みます。まだ光が差し込んでこないので薄暗い中歩きだします。今日は午後に天気が下り坂。最近の山登りはいつも午後に下り坂になることが多い気がする、、、前回の、会津駒ケ岳もそんなだった、、、。

 

こちらも読んでみてっ!⇒2017/8/6夏の尾瀬で高山植物とキノコを楽しむ@会津駒ケ岳

 

ちなみに、シラビソの林はベニテングダケさんが生息していることが多いらしいので、歩きながら観察してみてください(*´ω`)

 

f:id:ponsanponsuke:20190902180532j:plain どうみても、横顔モアイ。

 

f:id:ponsanponsuke:20190902180555j:plain 歩き始めはまだ薄暗かったのですが、次第に光が入るようになってきましたね。この、朝の感じ良いですよねぇ。たまらなく、いい時間帯です。

そして、地味に登りがキツくなってきました、汗

観音平から編笠山山頂まではコースタイムで3時間30分弱で約1000m登る感じです。

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6:35 

雲海展望台に到着~ 雲海とかいうからどんな景色が待っているのかしら。 f:id:ponsanponsuke:20190902180645j:plain

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おーーーー!

迫りくる雲海が目線の高さに!そして、お久しぶりのお富士様ですわ(*’▽’)

そうだった、登りはじめの時点で1580mであることを忘れおりました。いつの間にか、雲海がこんな下に見える場所まで登ってきたんだ?!って、そもそものスタート地点が高かったのだぁぁ。

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雲海展望台を出発し、なかなか傾斜を増す登り。岩もゴツゴツしてきました。

一歩一歩踏みしめるように登ります。

そして、キノコを探しながら、、、笑 ぽん助はこの時期(7月~9月にかけて)、特に注意深くキノコを探して歩くのが好きです。せっかくのキノコシーズンだし、一期一会的なところを楽しみたいので息を切らしながらキノコにも夢中です。

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7:15

そうして、雲海展望台からの樹林帯を突き進み、押手川の分岐まできました。

押手川で分岐の標識を押すぽんさん。

押して~。川。

疲れて寄りかかっているようにしか見えない、笑

ちょこっと休んだら、先へ進みましょう。

  f:id:ponsanponsuke:20190903225946j:plain おっとーー、汗 ますます傾斜がついてきました、汗

  f:id:ponsanponsuke:20190903230010j:plain 押手川から編笠山へ続く尾根は、なかなかドエムですな。○○三大急登の一つ、とか言われてもいい気がする、、、笑

これが、山頂まで続きます。

(''◇'')ゞ

  f:id:ponsanponsuke:20190903230100j:plain 少しづつ樹林帯から抜けて山間から景色も見えるようになってきました~

  f:id:ponsanponsuke:20190903230136j:plain 不安定な梯子は一か所だけ。

 

f:id:ponsanponsuke:20190903230203j:plain 宇宙が広がっている、、、ではなく、雲海が幻想的に目の前に広がって見とれちゃってる一枚。雲に挟まれている空間をなんと表現したらいのかしら。

目の前に見えるのは南アルプス

  f:id:ponsanponsuke:20190903230239j:plain 青年小屋からの激励メッセージ!

はい!頑張ります!!

  f:id:ponsanponsuke:20190903230307j:plain そろそろ山頂に近づいてきましたよ~明らかにのっぺりした岩肌になりました。ゴロゴロした岩が一面に。

この辺りで、高山植物がたくさん咲いていました。

 

f:id:ponsanponsuke:20190903230331j:plain キキョウ科 / ホタルブクロ属 ヤマホタルブクロ(山蛍袋) 各地の平地から山地に広く分布する多年草。5月下旬~7月に見られる。

 

f:id:ponsanponsuke:20190903230442j:plain キンポウゲ科オダマキ属  キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環 日当たりの良い高原の草地、7~8月に生息。

 

f:id:ponsanponsuke:20190903230513j:plain オトギリソウ科オトギリソウ属 シナノオトギリ 本州中部の高山に生育する多年草。岩陰などに群生。高山の草地、砂礫地に生息、7~8月にかけて。よく似たものにイワオトギリがある。イワオトギリは日本海側に分布する傾向がある。

 

f:id:ponsanponsuke:20190903230536j:plain シナノオトギリとキノコのコラボ~!

 

f:id:ponsanponsuke:20190903230617j:plain キク科ヤマハハコ属 ヤマハハコ(山母子) 山地~高山の草地、礫地に生息、7月~9月。

 

f:id:ponsanponsuke:20190903230700j:plain キク科ウスユキソウ属 ミネウスユキソウ(峰薄雪草) 高山の岩礫地に生息、7~8月にかけて。

 

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f:id:ponsanponsuke:20190903230758j:plain リンドウ科リンドウ属 オヤマリンドウ(御山竜胆) 中部地方以北の亜高山帯や湿原や草地に自生、8~9月。

 

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ナデシコナデシコ属 タカネナデシコ(高嶺撫子) 高山の岩礫地、7~9月に自生。地域により濃さが異なる。

 

f:id:ponsanponsuke:20190903230908j:plain シソ科 / イブキジャコウソウ属 イブキジャコウソウ だと思われます。緯度により高山帯から海岸線まで広く分布しますが、基本は高山植物。7~8月。

 

 

 

高山植物の続きは権現岳手前の岩稜帯で( *´艸`)

 

 

f:id:ponsanponsuke:20190903231024j:plain 山頂まであと数分の場所で、思いをはせている風のぽんさん。

雲海がはるか下に~

そして~

 

 

f:id:ponsanponsuke:20190903231152j:plain ひとまず、本日最初の山頂に到着~

南八ケ岳 編笠山 標高2523m

本来ならば、真後ろに権現岳が見えるはずでしたが、一足遅かったのか雲が広がってきてしましました(/・ω・)/ がーーーん。

赤岳も見えたはーずー!

午後から天気が下り坂という天気予報が当たってしましましたぁ。あちゃー。

 

一般に八ケ岳は、夏沢峠(標高2430M)を境に南八ケ岳と北八ヶ岳に分けられています。ですので、南北21kmにわたって連なる八ケ岳連峰のうち、南八ケ岳とは、夏沢峠(2,430M)より南側の山域を指しています。

南八ヶ岳は「西岳、編笠山権現岳、赤岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、峰の松目」のことをいうらしいです。

それでいうと、西岳、峰の松目、阿弥陀岳以外は登ったことになるので、こうなるとすべて登りたくなるのが人の性。いつか、コンプリートしてみたい、笑

 

f:id:ponsanponsuke:20190903231241j:plain 雲海が目の前、というか眼下に広がります~!

この編笠山は360度、眺望が開けていてとっても開放的(’▽’) 向こうに見えるのは、南アルプス(’▽’)

ぽんさんもぽん助も大好きな北岳

それに、いつか挑戦してみたい甲斐駒、秋の紅葉の時期に縦走してみたい鳳凰三山、ぽんさんのお気に入りの尾根の渋すぎる仙塩尾根などなど。

お気に入りの北岳は記事にもしているのでお暇があればぜひ(’ω’)

 

北岳1泊2日山行はこちらっ!⇒2016/7/2-3百花繚乱、上空3000mに広がるお花畑&南アルプスの盟主・北岳

 

f:id:ponsanponsuke:20190903231400j:plain 雲海のその果てに、富士山もまだ隠れずにいてくれました。

不思議な景色だなぁっと毎回思うのです。

雲の上って、山登りをするまでは飛行機からしか見えなかった場所なのに、山登りを知って、今はこうして雲海を見ることができる。こういう景色もあと何回見ることができるんだろうって思うと貴重な瞬間にいるんだなっと思いますよね。

 

f:id:ponsanponsuke:20190903231429j:plain そんな、オセンチなことを考えながら食べるおにぎり飯。

人生は思っているよりたぶん短いものだから、今、この瞬間を大切にしたいなぁ。

 

f:id:ponsanponsuke:20190903231450j:plain ポエマー的なことを言ってみたりしましたが、編笠山だけが目的地ではないのです(’ω’)

向かうは、雲の中に隠れてしまった権現岳!!!!

 

現実に戻って進みましょう~

 

岩稜帯の先にある特徴的なシルエットの権現岳へ!

f:id:ponsanponsuke:20190903231606j:plain 編笠山から青年小屋までは30分弱。

 

f:id:ponsanponsuke:20190903231713j:plain 小屋の周辺は特徴的で、ゴロゴロ大きな岩の塊が広がっています。

 

目の前にあるはずの権現岳がかすんできて、切ないぽんさん。

やはり天気予報は当たってしまったか、、、雨が降らないだけいいけれど、涙

 

 

f:id:ponsanponsuke:20190903231757j:plain 道を間違えないように目印に沿って降りていたはずなのに、ぽんさんはいつしかゴーイングマイウェイ~に進むのです、笑

結果的に目的地は一緒なのでいいのですがね。時々小学生のようになってしまう、いつまでも少年のようなぽんさんなのです。

 

f:id:ponsanponsuke:20190903231828j:plain 青年小屋に到着~!

なかなか渋めなおしゃれな小屋構え。

 

f:id:ponsanponsuke:20190903231913j:plain 実際には何も頼まなかったのですが、メニューの手作り感が素敵ですね。

 

f:id:ponsanponsuke:20190903232020j:plain そして、なんといってもこのブランコ!

ラブランコ( *´艸`) 可愛い~

こんな山奥にユーモアあって素敵だなぁ。

 

f:id:ponsanponsuke:20190903232344j:plain よく見たら、提灯に遠い飲み屋って、書いてある!

もはやユーモアしかない!

 

f:id:ponsanponsuke:20190903232229j:plain そして、こちらの手ぬぐいが可愛いのです。

ぽん助衝動買い、笑

青年小屋ではこちらの紺色の手ぬぐいを。

 

f:id:ponsanponsuke:20190904212638j:plain 本当はこっちの白い夏っぽいほうが欲しかったのですが、な、な、なんと売り切れ!!

なぬーーー!そんなことってあるのかあーー。シクシク。

 

でも、実はこれから立ち寄る渋すぎる権現小屋で勇気を振り絞って手ぬぐいのことを聞いてみたら、権現小屋には残り3つで残っているとの返答が!

もう、即決&即買い!

ということで、ぽん助、この日は手ぬぐい2枚収穫です、笑 お気に入り過ぎて家に飾ってあります、笑

  f:id:ponsanponsuke:20190904212713j:plain そんなこんなで青年小屋で油を売って、次のピークへ向かいます。

権現岳へは青年小屋がある鞍部からの登り返しがキツめです、、、。必殺ストックで膝保護作戦~!!

  f:id:ponsanponsuke:20190904212740j:plain 編笠山山頂があんなに遠くに見える。

山の中に入るとほんとにちっちゃい自分だと思うけれど、歩いて歩いて遠くまできたと思うとすごいもんだなぁっと自分自身を関心しちゃうことありますよね。

  f:id:ponsanponsuke:20190904212810j:plain ハイマツの道が途切れると、ザレ場になります。しかも、結構急登。

 

f:id:ponsanponsuke:20190904212841j:plain ガラっと雰囲気変わって、ザレ&岩場が出現。

 

 

f:id:ponsanponsuke:20190904212902j:plain だいぶガスがかかってきてしまいました。

編笠山もガスの中。

 

f:id:ponsanponsuke:20190904212923j:plain ストックは一時閉まって、両手も使って登っていきます。

 

軍手はあったほうが良さそうです。

 

f:id:ponsanponsuke:20190904213016j:plain 振り向いてみると、すごいことになってました。こんなところ登るにはいいけど、下りたくない!!て本気で思いました、笑

雨の日は絶対に来たくない場所です、汗

 

この岩稜帯の一体にも高山植物が咲いていました。

f:id:ponsanponsuke:20190904213111j:plain ゴマノハグサ科コゴメグサ属 コバノコゴメグサ(小葉の小米草) ヒメコゴメグサという別名もある。山地~高地の草地、礫地。那須、日光、秩父八ヶ岳南アルプス。8~9月に咲く。日本固有種。ミヤマコゴメグサと良く似るが、背がやや高く分枝が多目で、茎には屈毛が有り、葉の先が尖った鋸歯になっている。

 

f:id:ponsanponsuke:20190904213255j:plain どなたかこの花の名前をご存知の方、教えてください、、、涙(''◇'')ゞ

 

f:id:ponsanponsuke:20190904213323j:plain リンドウ科リンドウ属 トウヤクリンドウ(当薬竜胆) 高山の礫地、風衝地、8~9月。

 

f:id:ponsanponsuke:20190904213346j:plain キキョウ科ホタルブクロ属 チシマギキョウ(千島桔梗) 礫地、風衝地に生息。7~8月。地域によって青から紫まで花色に変異が見られる。八ヶ岳で見られるものは花が完全に開かいないものが多い。

 

f:id:ponsanponsuke:20190904213409j:plain どなたか、どなたか、、、この花の名前を、、、涙*1

 

f:id:ponsanponsuke:20190904213429j:plain タカネナデシコミネウスユキソウのコラボレーション!

 

f:id:ponsanponsuke:20190904213453j:plain キキョウ科ツリガネニンジン属 ヒメシャジン(姫沙蕁) 高山の岩礫地、7~8月、本州(中部以北)。日本固有種。岩礫地や岩の間に群生していることが多い。

  f:id:ponsanponsuke:20190904213525j:plain タヌキモ科ムシトリスミレ属 ムシトリスミレ(虫取菫) 高山の湿った草地、岩場、7~8月、北海道、本州(中部以北)、四国に生息。緑が内側に巻き込んだ根生葉の表面からは粘液が分泌され、ここで昆虫を捕獲・消化する。

 

名前のわからない花も合わせると、16種類の高山植物を見つけることができました。

類似しているものや、調べても同定できていものがあるので、今後調べていきたいと思うのです。高山植物も奥が深い、、、キノコも奥が深い、、、

キノコパニックの次は高山植物パニックです、、、笑

 

さて、山登りに戻りましょう。

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権現岳山頂までもう少し。

晴れていたら、稜線歩きが気持ちよかっただろうなぁっと思っているところ。

 

f:id:ponsanponsuke:20190904213631j:plain ぽんさんを探せ!

 

f:id:ponsanponsuke:20190904213652j:plain 権現岳の山頂が薄っすらと見えてきました。

えええー?

どうなってるんだー? 岩が突き出てるぞ(‘’◇’’)ゞ

 

f:id:ponsanponsuke:20190904213714j:plain 右手に権現岳を見ながら、足元は慎重に進みます。

結構、高度感あります。

 

 

f:id:ponsanponsuke:20190904213737j:plain ぽん助命名カモシカロード!

解説:カモシカが歩きそうな道のこと。

 

 

f:id:ponsanponsuke:20190904213759j:plain 高度感のある高所が苦手なぽんさんですが、鎖を使ってスイスイ進めております。

ぽん助と出会う前に、奥穂高に3回登ったことがあるぽんさん。ぽん助には「あんな怖い場所、もう行かないよ!ぽん助も危ないから、行かないほうがいい!!」っておかしなことを言うのです。4回目の登頂はなさそうです、(_)笑

 

 

f:id:ponsanponsuke:20190904213943j:plain お、権現小屋を視界にとらえました!

あの小屋が超絶渋いのです。

 

 

f:id:ponsanponsuke:20190904214008j:plain 一瞬のスキを狙っての一枚。

それにしても、すごい場所に小屋が建ってるもんですね。

 

 

f:id:ponsanponsuke:20190904214031j:plain カモシカロードがはあんな場所にあったんですえね! 地図上ではギボシって書かれている場所だと思われます。

 

f:id:ponsanponsuke:20190904214442j:plain 10:50

山頂目下の超絶渋い権現小屋に到着です。

 

今回は、天候とにらめっこで時間もあまりなかったのでランチはフリーズドライの豚汁と握ってきたおにぎり飯で済ませます。

この小屋でもラーメン、おでんが頂けます。お隣のおじ様たちはラーメン食べてました(´▽`*)

 

 

f:id:ponsanponsuke:20190904214522j:plain 小心者のぽん助には、このドアを開けるのに勇気が必要でした、笑

どんな強面の小屋のおじさまが出てくるのだろう・・・と思っていたら、とってもさわやかな小屋のお兄さんがいました、笑

 

人間なんでも足を踏み入れてみるもんですね、思っていたよりそうでもないことがたくさんあります。

 

 

雨が降ってくると厄介なのでささっと食事を済ませて出発します。

 

 

f:id:ponsanponsuke:20190904214545j:plain 権現小屋から山頂までは10分とかかりません。

赤岳に続く分岐地点ですね。

赤岳~権現岳の稜線歩きも満足感ありそう( *´艸`)

 

 

f:id:ponsanponsuke:20190904214606j:plain ここからの角度はちょっと印象的な権現岳山頂、笑

 

 

f:id:ponsanponsuke:20190904214627j:plain 本日2座目のピーク 南八ヶ岳 権現岳 2715m

11:30

山頂はとっても狭く、どこからどの角度で、しかもどの位置から撮影すればいいんだ??って感じの結構スリリング感満載の足の置き場を見つけるのに一苦労な山頂でした。

山頂の岩から突き出た剣があり、その近くに祠が祀ってあります。絵峰神社と地図には記載されております。

 

このとき、偶然にも同じ時間帯に山頂で鉢合わせたグループの方に写真を撮ってもらえましたが、もしもその方たちがいなければツーショット写真は撮ることは難しかったでしょう、笑

この日はそれほど多くの登山者とは会いませんでしたからラッキーでした。

 

観音平からここまで休憩時間を含めて約6時間でした。標高差は1191m、編笠山からの登り返しなどあったので登りごたえ十分(’ω’)

生憎、ガスが周囲を覆ってしまっていたので景色はお預けです。もしも晴れていたら、赤岳、阿弥陀岳八ヶ岳の眺望があっただろうなぁっと思うのです。

 

 

f:id:ponsanponsuke:20190904214652j:plain 戦国武将みたいな雰囲気を醸し出しています。

 

あまり長居できる場所でもなかったので、山頂で記念撮影をして下山開始です。

山頂からはコースタイム3時間弱で観音平に到着予定。

 

 

f:id:ponsanponsuke:20190904214740j:plain ここが標高2770m付近だということが全くわからないガス具合、笑

しかし、今年はガッスール研究所率高めだなぁ。

 

 

f:id:ponsanponsuke:20190904214909j:plain 反対側からみた権現岳山頂も印象的なシルエットでした、笑

 

f:id:ponsanponsuke:20190904215102j:plain ぽんさんを探せ!(簡単すぎるやつ、笑)

 

 

f:id:ponsanponsuke:20190904215202j:plain もしも、ガスがなかったらここの尾根歩きも素敵だっただろうなぁっと想像しちゃう。

 

f:id:ponsanponsuke:20190904215224j:plain 黙々と山を下り15:10に観音平に無事にゴール。

・・・でも実は、下山時に怖いことが起こったのです、、、

 

f:id:ponsanponsuke:20190904215246j:plain 実は今回初めてほんの少しの間ですがルートを見失うという恐ろしいことが起こりました。

ぽん助には初めてこんなことが起こってプチパニック(_)

地図上で「金命水」と記載されている場所に間違えて歩いていってしまったのです。この写真でいうと3つの分岐になっていますが、奥の矢印の方向です。奥の矢印の方向に行ってはダメですよ!甲斐小泉駅の方面へ向かうのが正解ですが、何故だか2人して当然のように本来とは違う方向に歩いていたのです。分岐では地図を確認する癖を付けており、この日も地図で進む先を確認したあとだったのです。不思議でなりません。

実際には金命水がある場所には「飲水不可」と書かれた看板と、枯れた水たまりがあっただけでした。

トレースはないし、何か違うぞ!っと思ったのですが、この先に道があるかもしれない、、、なんて思ったりして木についている目印を探しにぽんさんは歩いて行ってしまうし、、、。遭難するのではないかとぽん助プチパニック、笑 木についている目印は伐採のための目印だったりするので登山道のものとは限らず、区別がむつかしい場合もあります。

ここは道迷い時のルールに則って、来た道を引き返しました。それが正解でした。登山道へ引き返し、たまたま休憩していたおじ様に「向こうに行っても帰れないよ。こっち(甲斐小泉駅)にまっすぐ進むと観音平って書いてある分岐があるから、それを右にまっすぐ行くと駐車場だよ」と教えてもらいました。

ゾワーーッとした話です。

不安は不安をあおり、正常な判断ができない状況にさせてしまいます。冷静になって考えみれば、何もそれほど不安になることではなかったのかもしれませんが、「道に迷ったかもしれない、遭難するかもしれない」と、強く思った瞬間から怖くなってしまうものです。

しかし、このときぽんさんは冷静そのもの。ぽん助1人で慌てふためいてしまいました、笑

 

金命水の方へ進んでも何もないので、行かないほうが得策と思われます、笑

道に迷ったかも、と思ったら、先へは進まずにまずは冷静に来た道を戻ってくださいね(‘’◇’’)ゞ

 

 

 

 

 

あとがき

天候に恵まれない2017年、夏。雨予報だけではなく、週末や連休に台風直撃!とかそんなことが頻発。今回も、「午前中は比較的晴れるでしょう、午後は下り坂でしょう」で登ってみたら、雨には降られなかったものの、後半は見事にガッスール研究所と化しておりました。

ただ、午前中の天気は晴れておりましたので編笠山からは今にも手が届きそうな雲海が迫ってくるのを見ることができましたし、南・中央アルプス、富士様まで見渡すことができました。編笠山山頂は開けており開放的な山頂である一方、権現岳山頂はその真逆で腰を下ろすには多少窮屈な場所だったので、違いも楽しめて面白かったです。去年、赤岳に登った時には天候のこともあったのでしょうが、かなりの人で山頂は賑わっておりました。今回の編笠山権現岳は登山客も少なく静かな山歩きをすることができましたよ。

ぽんさん&ぽん助的には、派手なメジャーな山に登るのもいいのですが、あまり知られていないような、そして人知れずたたずむ名山を見つけることに楽しみを感じるので、今回の編笠山権現岳はとってもお気に入りの山行となりました。

また、季節限定の高山植物もたくさん見ることができてピークハントだけでない楽しみを改めて感じました。夏の時期に高山植物やキノコを探しに登るもの楽しいですよ( *´艸`)

一日の行動時間も9時間を越えますし鎖・岩場もあるので体力と相談しながら挑んでくださいね(´▽`*)

 

 

温泉

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小渕沢の道の駅に併設している温泉で湯治です。

皮肉なことに、道に迷った金命水のことをこの記事を書くまでずっと延命水だと思っていました、笑

このときは、「延命水で迷ったのに、なんで延命水で癒されなきゃいけないんだー」て思って温泉に浸かっていたのです。

人の思い込みって恐ろしいものです。

 

おわり

 

 

 

参考地図↓  

山と高原地図 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰 2016 (登山地図 | マップル)

 

 

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